霧島レイカ用プレゼントSS

プレゼント:手作りインスタントラーメン(鶏がらしょうゆ味)の20個入りダンボール

夜も遅く、自宅の台所でごそごそと準備を始める。
用意したのは丸の鶏とガラ、にんにくに生姜に葱に人参や玉葱。
それらを寸胴鍋に入れて、傍らで沸かしていたお湯を注いでいく。
沸騰するかしないかの温度で蓋をして、じっくりと煮込み始めた。
「醤油ベースでいいよな多分」
アクが表面を覆った頃にスープに卵白を溶き入れる。
少し待ち、アクとゴミが一緒に固まった卵白を取り除いた。
「よしよし」
そこからは味を十分に出せるよう弱火でじっくり煮ていく。

かれこれ5時間も煮ただろうか。
調味料を加えなくても十分旨いスープが出来た。
「さてと」
ガラや丸鶏、野菜をこしてスープを別の鍋に移す。
次は醤油や砂糖、塩、味醂に酒などを入れてスープを煮詰めていく。
焦げつかないように気をつけながら調味。
「これをしくじると全部台なしだからな…」
じっくりじっくり時間をかけて煮詰める事で醤油ベースのタレが完成である。

タレが出来た頃合いにアララが目を覚ましてきた。
「あら、何を作ってるの」
「今日の晩ご飯には見せられるかと」
ふうん、と少し笑うとアララは部屋へと戻っていく。
さて、いよいよ今回の作業の要だ。
あらかじめ適度な大きさに揃えておいた何個かの生麺を先程のタレに漬けこんで
味を染み込ませていく。
「さて、これで上手く行くかはお慰みだな」
十分に味を染み込ませた麺を200度ほどに熱した油で揚げていく。
ぱりぱりになるまで揚げたところで鍋から上げて、十分に冷ましながら油を切る。
「でけたー」
残った麺も次々に揚げていき、夜が明けた頃には何とか作業が済んだ。

「で、結局何作ってたの?」
「伊府麺(イーフーメン)。要はインスタントラーメンの原型みたいなやつです」
揚げた麺を丼に置き、お湯を注いで3分で出来上がる。その上に炒めた野菜と卵を落として出来上がり。
「味見してもらっていいですか」
「いいけど。でもこれどうするの?」
「食べ物に困ってそうな人がいるのでお歳暮にでも」
手が込んでるわね、と言いつつ箸をつけるアララ。
一口食べて、悪くないんじゃない、と呟いた。よかった。

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